福島県勢いざ決戦!東京五輪 桃田「感謝持って夢舞台」

 
平尾選手の写真はアルビレックス新潟レディース提供、三宅選手は(c)JFA

 新型コロナウイルス感染症拡大による1年延期を経て、東京五輪がいよいよ開幕する。史上最多33競技で、各国のトップアスリートが頂点を競う。サッカー女子のバックアップメンバーを含めた県勢は17人。近づく五輪本番を前に、県勢アスリートは意気込む。

 「夢の舞台で感謝の気持ちを持って戦いたい。その先に金メダルがあればいい」。メダル候補がそろうバドミントン勢で、最も「金」に近いと言われる男子シングルス桃田賢斗(NTT東日本、富岡高卒)は初出場の舞台で頂点を見据える。同じ富岡高出身でペアを組む混合ダブルスの渡辺勇大と東野有紗(ともに日本ユニシス)は「バドミントンを通して勇気や笑顔を届けたい」と声をそろえる。男子ダブルスの代表でもある渡辺は「目指しているのは(2種目で)金メダル」と力強い。

 競泳男子200メートル自由形の松元克央(セントラルスポーツ、いわき市生まれ)は、4月に1分44秒65の日本記録を打ち立てた。これはリオデジャネイロ五輪の金メダルと同タイム。しかし「どんなに速くても五輪の舞台で勝たなければ意味がない。勝ちにこだわっていきたい」と油断はない。

 レスリング女子76キロ級の皆川博恵(クリナップ)は古傷の手術を終え、女子最重量級で日本初の金メダルを目指す。「100%の準備をして、全部を出し切れたら」。33歳で臨む初の五輪に胸を高ぶらせる。

 県勢唯一2度目の五輪となるのは自転車の新田祐大(日本競輪選手会、白河高卒)。前回出場のロンドンではチームスプリントで8位に終わった。だからこそ「目指すところはてっぺん」と断言する。

 ハンドボール男子でチーム最年長、33歳の笠原謙哉(トヨタ車体、聖光学院高卒)は「あらゆる場面で助けになりたい」と攻守でチームを引っ張る。ウエイトリフティング男子67キロ級の近内三孝(日大職、田村高卒)は「トータル320キロ以上を挙げてメダル獲得」が目標だ。4人乗りカヌーで競う男子カヤックフォアの宮田悠佑(和歌山県教育センター学びの丘、安達高卒)は「まずは自分のやってきたことをしっかりぶつけられるように準備したい」。

 国立競技場で行われる陸上には県勢3人が出場する。強豪アフリカ勢に挑む男子1万メートルの相沢晃(旭化成、学法石川高卒)は五輪の舞台で「自己ベスト更新と入賞」を目指し、男子400メートル障害の山内大夢(早大、会津高卒)は「福島、日本の代表として一つでも上で勝負したい」と意欲を語る。男子200メートルの山下潤(ANA、福島高卒)は父、兄に続く五輪出場。「子どもたちの目標になるような印象に残る活躍をしたい」と決意を語る。

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