松元、ほろ苦かった夢舞台 競泳男子800リレー決勝逃す
東京五輪第5日の27日、競泳男子800メートルリレー予選に出場した日本は、予選12位に終わり、決勝に進めなかった。レース後、順位が映し出された電光掲示板をしばらく見つめていた第2泳者の松元克央(セントラルスポーツ、いわき市生まれ)は、「このチームで泳げることを大切にしたかった。やるべきことはやった」と声を振り絞った。
金メダルが期待された個人種目の200メートル自由形でまさかの予選落ち。「(個人種目の)悔しさを晴らすということもあった」と、団体種目での巻き返しを狙った。
第1泳者が7位で松元につなぐと、最初の50メートルでブラジル、さらにアイルランドを抜き、5位まで順位を上げる意地を見せた。
エントリーした2種目とも予選で終わり、初の五輪ではメダルをつかむことはできなかった。松元は「初出場で金メダルを取る人もいれば、弱い選手もいるんだと思った」と五輪で味わった悔しさに下を向いた。それでも「今は答えは出ないけれど、必ず答えを出して強くなりたい」。3年後のパリで再び五輪の舞台に戻ることを誓い、競泳場を後にした。