上野「福島に思いを置いていくことできた」 五輪ソフト「金」
東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール日本代表の全15選手が一夜明けた28日、都内のホテルで記者会見した。エースの上野由岐子(ビックカメラ高崎)は「(北京五輪での優勝から)この13年間の思いを一球一球にしっかりと込め、福島の地にも思いを置いていくことができた」とかみしめるように語った。
上野は福島市のあづま球場で始まった今大会を「福島から『復興五輪』のいろいろな思いを背負って開幕し、全競技のスタートとして大きな注目を浴びることができた」と振り返った。13年越しの優勝に「すごく達成感のある金メダル。みんなの力を合わせた結果、本当に取ったんだなという実感でいっぱい」と感慨深げに話した。
宇津木麗華監督は本県とのつながりに触れ「ソフトボールにしかできない表現で力になりたかった。福島の皆さんがもっと元気になり、前向きに頑張ろうという形になったのなら本当に良かった」と思いを口にした。主将の山田恵里(デンソー)は「見ている人たちの希望の光になりたいという思いだった。少しは貢献できたのではないか」と達成感をにじませた。