渡辺・東野組「銅」獲得へ全力 五輪バド混合複、3位決定戦へ

 
【混合ダブルス準決勝】中国ペアと対戦する渡辺勇大(上)、東野有紗組=武蔵野の森総合スポーツプラザ

 バドミントンで日本勢初のメダル獲得は30日の3位決定戦に持ち越しとなった。29日に行われた東京五輪混合ダブルスの準決勝では、渡辺勇大・東野有紗組(日本ユニシス、富岡高卒)は逆転負けを喫し、東野は「金メダルを目指してきたので悔しいが、今は3位決定戦で勝つこと。それだけを考える」と自らに言い聞かせるように語った。

 これまでの対戦成績が1勝9敗と分が悪い中国ペアが相手だった。「基本的に速いドライブ展開を好む」(東野)。速攻を主体とした中国ペアに対抗するため、緩い球から徐々に強打を増やす緩急で応戦した。

 第1ゲームは20―20のジュースまでもつれる競り合いとなったが、渡辺が強打を打ち合う中で、東野が前衛に動き、甘い返球を相手コートにたたき込み、23―21でゲームを先取。富岡一中時代にペアを初めて結成し、積み重ねてきた連係が発揮された。

 1ゲームを先取し、勢いに乗るかと思われた。しかし、第2ゲーム以降は鋭さを増した中国ペアの強打に防戦の時間が続いた。「相手が強かったというだけで、僕らは弱かった」と敗戦を受け入れた渡辺。残り1試合に全てを出し切る。(坂本龍之)

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