原点は福島での6年間 バド混合複「銅」渡辺、東野

 
記者会見で記念撮影に応じるバドミントン混合ダブルス銅メダルの渡辺勇大(右)、東野有紗組=31日、東京都内(代表撮影)

 31日に都内で東京五輪メダリスト会見に臨んだ、バドミントン混合ダブルスの渡辺勇大と東野有紗(日本ユニシス、富岡高卒)。東野は「福島で過ごした6年間はかけがえないもの。この6年間がなければ今、私はここに立っていない」と改めてバドミントンの原点となった福島へ感謝の言葉を口にした。

 表彰式で互いに掛け合った銅メダルを首から下げて登壇した。メダルについては「いろんな方からお祝いのメッセージをもらい、少しずつ実感が湧き始めている」と渡辺。勝利の瞬間について問われると、東野は「結成からこの10年間の思いを全て乗せて抱き締めました」とパートナーへの感謝を語った。

 バドミントンの日本勢は金メダル候補だった桃田賢斗(NTT東日本、富岡高卒)が予選敗退するなど、今大会は混合の銅1個のみに終わった。期待されたほかの仲間の重圧の大きさを感じていた東野は「(敗れた)先輩の分も自分たちが頑張ろうという気持ちで臨んだ」とも話した。

 ペア結成など2人の原点となった本県の復興について渡辺は「勇気や感動を少しでも与えられたらという思いで戦っていた。銅メダルを獲得したことで少しでも恩返しになったら」との思いを語った。会見では1日に25歳の誕生日を迎える東野に対し、渡辺が「サプライズは得意ではないので何を欲しいか聞いて、あまり値段が高くないものを贈りたい」と話し、会場を和ませた。東野は「銅メダルを手にしたことで最高の誕生日になるなと思った。25歳も頑張っていきたい」と目を輝かせていた。

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