五輪・パラ応援に感謝 皆川選手と権丈監督、いわき市役所表敬

 
いわき市役所を表敬訪問した権丈監督(左)と皆川選手

 東京五輪レスリング女子フリースタイル76キロ級で5位入賞した皆川博恵選手(クリナップ)と、東京パラリンピック自転車競技日本代表の権丈泰巳監督の2人は15日、それぞれいわき市役所に清水敏男市長を訪ね、応援に対する感謝を伝えた。

 皆川選手は5位入賞の賞状を披露し、「温かいご声援があって心強かった。感謝したい」と語った。清水市長は「5位入賞、誠におめでとうございます。レスリングを励んでいる子どもたちに、エールを送ってほしい」と話した。クリナップレスリング部の今村浩之監督と同社の鈴木道夫人事部専任部長が同席した。

 権丈監督は金メダル2個を獲得するなど日本代表の選手4人全員が入賞した大会を振り返り、「いわき市でも選手を発掘するとともに、自転車による地域づくりに貢献したい」と語った。

 権丈監督は、いわき市に事務局を置く日本パラサイクリング連盟専務理事を務めている。清水市長は「市民を代表してメダル獲得にお喜びを申し上げたい」とたたえた。

 皆川選手と権丈監督は表敬訪問後、それぞれ報道陣の取材に答えた。

レスリング女子フリー・皆川選手「声援受け頑張れた」

 ―東京五輪を終えて心境は。
 「今は落ち着いているが、試合直後はメダルが取れなかった悔しさが込み上げてくるときもあった。マイナスな意見が目立つ大会だった中で応援してくれる方が声を掛けてくれた。そういう人がたくさんいるんだなと実感できたし、その人のために頑張ろうと思えた」

 ―いわき市民に伝えたいことは。
 「震災が起きた2011年の4月に入社した。被災してつらい思いをしているにもかかわらず、私がいわきに来るたびに『頑張ってください』と声を掛けてもらった。オリンピックの舞台で全力を出せたのは皆さんの応援のおかげ。感謝している」

パラ自転車日本代表・権丈監督「まちづくりに貢献」

 ―東京パラリンピックを振り返って。
 「本来ならば、選手と一緒に訪問したかったが、緊急事態宣言中のため、代表して出席させてもらった。いろんな方から応援をいただきうれしかった」

 ―今後もいわき市を拠点に活動していくが、具体的な取り組みは。
 「(いわきFCパーク内に新設される)自転車文化発信・交流拠点施設は11月上旬のオープンを予定している。将来的には七浜海道や市内の中山間部、南白土のオフロードコースをつなげ、自転車で一体感があるまちづくりをしたい」

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