東京五輪カヌー宮田選手「挑戦積み重ねて」 二本松で報告会
東京五輪カヌースプリント男子カヤックフォアに出場した宮田悠佑選手(和歌山県教育センター学びの丘、安達高卒)は2日、五輪出場報告のため二本松市を訪れ、地元の応援に感謝するとともに、子どもたちに挑戦することの大切さを伝えた。
宮田選手は4人乗りのカヤックフォア500メートルに出場し、準々決勝で敗退した。宮田選手は「五輪内定から2年間頑張ってきたが世界の壁は高かった」と東京五輪を振り返った。
集まった地元の支援者や母校の東和中や安達高の生徒らに向け、宮田選手は「中学1年から競技を始め、日本代表になれるなんて思っていなかった。小さな挑戦の積み重ねが大事。目の前のことを頑張ってほしい」と語った。
報告会には三保恵一市長、福島ジュニアカヌーチームのメンバーが参加した。後輩の渡辺航平さん(安達高2年)は「世界で活躍する先輩はすごい。筋力よりも技術というカヌーに対する考え方が勉強になった」と話した。
パリ五輪で雪辱果たす
宮田選手は報告会後、福島民友新聞社の取材に「パリ五輪出場が目標」などと今後の抱負を語った。
―五輪出場報告を終えて。
「地元に戻ってこういった場を設けていただけたのはありがたい」
―今後の目標は。
「来年のアジア選手権、3年後のパリ五輪が目標。東京五輪が悔しい結果だったので今はとにかく体を動かしている」
―地元の子どもたちに向けてメッセージは。
「若い世代に五輪の経験などを伝えていきたいと思っていた。今度は実際にカヌーをこぐ姿を見せたい」