山内大夢選手が若松訪問「応援に感謝」 五輪陸上400障害出場

 
「感謝を形に」とのメッセージを色紙に書いた山内選手

 東京五輪の陸上男子400メートル障害に出場した山内大夢(ひろむ)選手(早大、会津高卒)は4日、会津若松市役所に室井照平市長を訪ね、応援への感謝を伝えた。また世界選手権や3年後のパリ五輪を見据え「国際大会で決勝に残れる選手になりたい」と力強く語った。

 山内選手は同種目の日本勢で唯一、予選を突破した。準決勝では組6着に入った。

 山内選手は「会津若松市の人にもたくさん応援してもらい、勇気づけられた」と感謝を伝え「準決勝では周りの選手の雰囲気が(予選とは)違った。その中で走ることができて貴重な経験になった」と話した。

 室井市長に色紙の寄贈を求められると「感謝を形に」とのメッセージを記した。山内選手は「お世話になった監督、コーチや家族に結果で感謝を伝えることを目標にしていた」と思いを語った。

 室井市長は「上を目指して頑張ってほしい」と激励した。山内選手は来季から、東邦銀行陸上競技部に加入する。

 「走力、技術高めていく」

 山内選手は表敬訪問後、福島民友新聞社などの取材に「楽しんで走れたが、自分の走りができず悔しかった」と初出場した五輪を振り返った。

 ―東京五輪の感想は。
「(五輪代表選考会を兼ねた6月の)日本選手権は緊張して失敗したので、五輪は楽しもうと意識して臨んだ。リラックスして、楽しんで走ることができた」

 ―五輪出場後に変わったことは。
 「五輪の舞台は子どもの頃からの目標だった。出ることで満足してしまうかなと思っていたが、準決勝では自分の走りができず悔しかった。世界で勝負できる選手になりたいと思うようになった」

 ―今後の課題は。
「(準決勝は)後半勝負と思っていたが、最初からスピードが違い、置いていかれた。走力もハードリングの技術も高めていかなければ、世界では戦えない」

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