【北塩原】語り継ごう『安達太良山噴火』 120年の節目に企画展

 
120年前の安達太良山噴火について紹介するパネルなどが並ぶ会場

 1900(明治33)年の安達太良山噴火から120年の節目の年に合わせた企画展「安達太良火山~噴火120年から考える~」は18日、北塩原村の磐梯山噴火記念館で始まった。11月8日まで。

 120年前の噴火は、沼ノ平火口(猪苗代町)の付近にあった硫黄精錬所の従業員らが犠牲となり、70人以上の死者を出した大災害。しかし、地元でほとんど語り継がれていないことなどから企画された。

 企画展では約20点のパネルを展示。写真や図とともに火山の形成史や噴火の状況などを紹介。火山岩や硫黄精錬所の従業員宿舎から発掘された茶わんの破片なども展示している。

 また、97年の火山ガス事故や、岳温泉(二本松市)で200人余りの死傷者を出したとされる1824年の岳山崩れについても紹介している。

 佐藤公館長(64)は「九州の豪雨などのような災害はこれから増えていくだろう。地元でもこのような大惨事があったこと、災害に直面した時にどう行動するべきか考えるきっかけになれば」と語る。

 埼玉県から訪れた男性(45)=郡山市出身=は「多くの人が亡くなった安達太良山の噴火に関心があって来た。火山に限らずこれからは防災への知識や意識を高める必要があることを感じた」と話していた。

 時間は午前8時~午後5時。無休。入館料は大人600円、中学・高校生500円、小学生400円。問い合わせは同館(電話0241・32・2888)へ。