陶芸家・一重孔希の作品 手に取って、塩川で展示販売、昨年死去

 
一重作品を手にする来場者ら

 喜多方市塩川町出身の陶芸家、故一重孔希氏の作品を管理する孔希会は、同市の塩川物産館川番所に一重氏の作品を展示、販売するコーナーを設置した。湯飲みやぐい飲み、コーヒーカップ、皿、つぼなど常時40点以上が並び、作品に魅了された多くの人たちが訪れている。

 一重氏は、小学生の時に見た李朝白磁に憧れ、19歳で会津本郷町(当時)で白磁を制作していた陶芸家に弟子入り。1973(昭和48)年に国画展で新人賞を受賞し、75年に独立。日常で使われることを前提に、奇をてらわず「使われる作品」「使いやすい作品」作りを目指した。

 昨年3月に73歳で亡くなると、同会に作品を求める問い合わせが相次いだ。また、きたかた商工会から「塩川町の宝」である一重氏を広く周知する場を設けたいと打診があり、設置の運びとなった。同会は「一重孔希は使われる作品を制作した。ぜひ手に取って作品の魅力を感じてほしい」と話している。売り上げは、一重氏の工房の管理費に充てるという。