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丹下左膳之碑
(相馬市)
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相馬藩ゆかり、地域おこし
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1989年9月15日に除幕式が行われた「丹下左膳之碑」。飯舘村産の自然石で造られている
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独眼隻腕(せきわん)のニヒルな剣士として知られる痛快時代劇のヒーロー、丹下左膳は相馬が発祥の地だったことをご存じだろうか。
今から約20年前の1989(平成元)年、相馬市の有志でつくる「丹下左膳の会」がこのヒーローによる地域おこしを計画。同市岩子に「丹下左膳之碑」を建立し、当時新聞やテレビなどマスコミで大変な話題となった。
同会のメンバーだった佐久間清登さんが当時の活動をまとめた「覚え書き丹下左膳の碑」などによると、丹下左膳は林不忘(はやし・ふぼう)作の長編小説の主人公。「乾雲坤竜の巻」で「刀剣蒐集(しゅうしゅう)狂の主君、相馬六万石、相馬大膳亮の命を受け、江戸、あけぼのの里にある小野塚鉄斉の道場に試合を挑み、血に飢えた殺人剣を振るう―」とされ、まさに相馬藩にかかわりのある男だったとされる。
作者の林不忘は昭和初期に同市を取材で訪れたとされ、小説の中で丹下左膳が「中村城の不浄門から出て城下を出外れた」とある不浄門は、かつて中村城の城門だった長命寺の山門がモデルになっているという。
丹下左膳之碑の除幕式は89年9月15日に行われた。同会メンバーが扮(ふん)した丹下左膳が登場、小説に出てくる「こけ猿のつぼ」をあしらったクイズなども盛り上がった。
あれから約20年がたった今でも佐久間さんは「石碑を通して、あらためて市民に丹下左膳と相馬とのつながりを知ってもらえれば」と話している。
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長命寺の山門 相馬市有形文化財。同市教委によると、旧中村城の城門で明治初めに払い下げを受け移築され、旧中村城の楼門遺構としては貴重。門は2階建てで高さは15メートル。
▽問い合わせ=長命寺(電話0244・36・3862) |
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2008年10月16日 福島民友新聞社・木曜ナビ
ほっと面掲載
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(
文・飯野大輔 写真・永山能久)
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