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難波池
(会津若松市河東町)
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義経と再会できず身投げ
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会津若松市河東町にある難波池。皆鶴姫のいちずな思いを今に伝える
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磐梯山を望む会津若松市河東町の田園地帯にある難波池。恋仲だった源義経を慕って奥州へ向かうが、再会できず池に身を投げた皆鶴姫の悲恋といちずな思いを今に伝える。
河東町商工会などによると、皆鶴姫は「義経記」に登場する兵法に通じた鬼一法眼の義理の娘。義経が打倒平家を願い、兵法書を手に入れようと京の法眼を訪れた際、恋に落ちた。その後、平家に行動を察知され奥州へと逃れた義経を追って河東の地にたどりついたが、旅の疲労から病に倒れる。義経には追い付けないと悟るとともに、難波池に映った自分のやつれた姿を嘆き悲しんだ皆鶴姫は、池に身を投じた。わずか18歳、1176(安元2)年の春だった。
義経は、磐梯町の大寺で皆鶴姫の死を知り、池のほとりに墓を築いたとされる。また、土地の人たちが、悲恋の皆鶴姫の冥福を祈り、碑を建立した。墓や碑を参拝すると、ほかの人には別離の気持ちを味あわせたくないとする皆鶴姫のご加護を受けられ、良縁が授かると言われている。
同商工会は、皆鶴姫の遺徳をしのぼうと毎年8月に「皆鶴姫伝説」をテーマにした祭りを開催している。難波池では、義経と皆鶴姫に扮(ふん)した地元の中学生が献花し供養。また、2人で山車に乗り町内を練り歩く姿は、皆鶴姫がなし得なかった「夢」をほうふつとさせ、観衆に感動を与える。
同商工会事務局長の佐藤辰英さんは「祭りを通し、皆鶴姫の伝説を後世に伝えていきたい」と話している。
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MAP |
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難波池 大きさは直径約3メートル。1975−76年にかけて行われた基盤整備の際、石で枠取りするなど整備された。かつては現在よりも大きく、常に冷たく清らかな水をたたえていたとされる。
▽問い合わせ=河東町商工会(電話0242・75・3511) |
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2009年3月12日 福島民友新聞社・木曜ナビ
ほっと面掲載
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( 文・辺見祐介 写真・一ノ瀬澄雄 )
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