浪江の復興...力強く、アユ稚魚2000匹放流 請戸川で親子体験会

 
豊かな請戸川を願いアユの稚魚を放流する親子連れ

 室原川高瀬川漁業協同組合は14日、浪江町の請戸川沿いの親水公園で「あゆの稚魚放流体験会」を開いた。親子連れなど幅広い参加を呼びかけてアユを放流したのは、東日本大震災後初めて。

 同漁協は、震災と東京電力福島第1原発事故による全町避難後もアユなどの魚種の放流を実施してきた。今回は浪江町の復興が進む中で、改めて町内を流れる河川に親しんでもらおうと、一般参加を交えたイベントとして企画した。

 体験会には親子連れら約30人が参加し、10センチ程度に育った稚魚約2千匹を放流した。子どもたちは、バケツから川に入った稚魚が力強く泳いでいく姿に歓声を上げていた。

 放流の後には、道の駅なみえで浪江産の農産物を使った昼食を味わった。