【南相馬】「サーフショップ」オープンへ 小高交流センターの一角に

 
「南相馬のサーフィン文化を発信する場にしたい」と期待する室原さん

 福島県南相馬市小高区本町に26日開所する同区復興拠点施設「小高交流センター」の一角に、地元の室原サーフボード製作所(M.S.P)の直営店がオープンする。同社社長で県サーフィン連盟理事長も務める室原真二さん(50)は「南相馬のサーフィン文化を発信する場にしたい」と期待を込める。

 同市では国内有数のサーフスポットとして知られる原町区の北泉海水浴場が7月、9年ぶりの再開を控える。室原さんは、店を通じ同海水浴場のにぎわい復活、そして海の風評払拭(ふっしょく)のために一役買いたいと願う。

 中学3年時にサーフィンを始めた。25歳で地元のサーフボード製作工場に入社後、2006(平成18)年にM.S.Pを設立。現在は社員5人と共に年間約3千本のサーフボードを製作するほか、市内への大会の誘致活動にも力を入れる。

 同海水浴場は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で室原さんを含め多くのサーファーが姿を消した。海岸に花束を手向ける住民の姿に、海に入る気になれなかったという。

 震災から三回忌を迎えた13年3月、県サーフィン連盟などが同海水浴場で慰霊祭を開いた。国内外から集まったサーファー約400人を前に、当時の北泉行政区長が「北泉に再び明るさを取り戻してほしい」と語り掛けた。以来、室原さんも地元でのサーフィンを再開した。

 店ではサーフィン用具の販売や試乗用ボードの貸し出し、スクールの受け付けなどを行う。室原さんは「海で泳いだことのない福島の子どもたちに海の楽しさを知ってもらいたい」と白い歯をこぼす。

 営業時間は午前9時~午後7時。26日は正午~午後5時、27日は午前11時~午後5時。月曜定休。