【いわき】「磐城高箸」新工場 交流サロンを併設、遊び心あふれる拠点に

 
廊下側の窓際に並べられた磐城高箸の縫いぐるみや割り箸

 廃校となったいわき市田人町の旧田人二小南大平分校が、地元の木材から高級割り箸や鉛筆などを一貫製造する工場に生まれ変わった。市から分校を譲り受け、木造校舎の雰囲気を生かした工場に再生させたのは同市の磐城高箸。交流サロンを併設した遊び心あふれる工場を拠点に、中山間地域を盛り上げる。

 「みんながわくわくして、自然と笑顔になれる施設にしたい」。23日に行われた交流サロンの完成記念式典で社長の高橋正行さん(45)は思いを語った。

 同社は昨夏から改修工事を進め、新工場に製造機械などを運び込み、20日ごろに操業を開始した。近く新たな機械を導入、国内では極めて珍しいという鉛筆の一貫製造も始まる。鉛筆に芯を入れなければ木製のストローになる。

 「学校と鉛筆のイメージはぴったり。木製のストローも(プラスチックごみの問題があり)即している」。間伐材の利活用で森林環境の再生を図る高橋さんのアイデアは尽きない。

 廊下に面した窓際にある物販コーナーには、福島県と岩手、宮城両県産のスギで作った高級割り箸「三県復興希望のかけ箸」や、おが粉を活用した縫いぐるみなどが並ぶ。

 体育室・講堂だった交流サロンは、同社と住民でつくる「南大平地区未来創造会議」が運用して地域活性化の拠点とするほか、緊急時には避難所となる。

 校舎内に設けたサテライトオフィスには現在、デザイナーら2事業者が入居を計画。高橋さんは「柔軟にアイデアを取り入れ、化学反応を起こしていきたい」と次なる"野望"を膨らませる。

 工場見学は当面、平日午前8時~午後5時。