帰還の思い、カエルに込め 本紙カメラマン写真展、富岡で開催

 
本紙カメラマンによるカエルの貴重な生態などが紹介されている写真展「かえるあい」=富岡町・とみおかアーカイブ・ミュージアム

 福島県富岡町のとみおかアーカイブ・ミュージアムで21日、福島民友新聞社の矢内靖史カメラマンによる写真展「かえるあい」が開幕した。県内に生息するカエルを約50点の大型パネルで紹介しており、愛らしい表情やポーズの写真に観客が見入った。来年2月12日まで。

 矢内カメラマンはカエルの生態を長年撮り続けており、著書には「かえるふくしま」(ポプラ社)がある。今回の企画展には、住民の帰還への願いと「カエル(帰る)」の意味合いも込められた。会場を訪れた仙台市の小川里江さん(43)は「外敵から身を守る擬態など生命の神秘を感じました」と話していた。

 入館無料。時間は午前9時~午後5時(最終入館同4時半)。12月9日には、100年カエル館の高山ビッキさんとのトークイベントも行う。問い合わせは同館(電話0240・25・8644)へ。