【二本松】「二本松城の歴史」体験を 360度モニターやVR整備

 
二本松城ガイダンス室のイメージ図

 二本松市で27日から工事が始まった「二本松城文化観光施設(仮称)」は、二本松城の歴史と文化を体験、体感できる展示室を中心に同市の魅力を発信する拠点として、霞ケ城公園内に整備される。関係者は、二本松の歴史を後世に伝える新たな観光拠点になることを期待している。

 施設の1階には、日本の成り立ちと二本松城の関わりや、畠山満泰から二本松藩丹羽家に至る歴史をたどる展示スペースが整備される。360度モニターを設ける「二本松城ガイダンス室」では霞ケ城や石垣などの映像を映し出すほか、仮想現実(VR)を使って同城跡の箕輪門から天守まで登城体験できる。

 歴史展示室には二本松城や二本松藩、丹羽家の資料を市歴史資料館から移設展示する。

 また、建設場所となる第6駐車場の発掘調査で発見された家老屋敷跡から茶室部分を切り取った遺構を床下展示する。初代藩主の丹羽光重が整備を命じた水道施設「二合田用水」の井戸があった場所には、井戸水の映像も流す。

 2階に設ける観光情報ギャラリーでは、季節ごとにイベントを開催しながら同市の観光資源をはじめ、日本酒や菓子、野菜などの物産を紹介。市内の周遊観光の拠点として位置付ける。

「夢込められた施設」

 27日の安全祈願祭は二本松神社の安藤豊宮司により神事が行われた。

 三保恵一市長がくわ入れしたほか、設計した県建設設計協同組合の平子恵俊代表理事、主体工事に当たる菅野・ヤマニ特定建設工事共同企業体の菅野日出喜菅野建設社長らが玉串をささげた。

 三保市長は「市民の願い、夢が込められた施設。二本松城は540年余の歴史を紡いできたが、二本松の新しい歴史を開く施設にしたい」と話した。