【二本松】大きな翼その背中に 岳温泉・あづま館に撮影用ボード

 
新型コロナの収束を願い翼のボードを制作した渡辺さん(右)と川里さん

 7日に営業を再開した二本松市岳温泉の温泉旅館「陽日の郷あづま館」に二つの大きな翼を描いたボードがお目見えした。来館した宿泊客らに思い出を残してもらうための写真撮影用のボード。2人の若手スタッフが休業中に新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束を願って制作した。

 制作したのは、ともに2018(平成30)年に入社した調理担当の渡辺いずみさん(22)と宿泊課の川里玲さん(20)の2人。小さいころから絵を描くことが好きだった渡辺さんがデザインし、2人で手分けして1枚が縦90センチ、横3メートルのベニヤ板にポスターカラーで一つずつ翼を描いた。

 「あづま館で過ごす時間が宝物になれば」と話す渡辺さんは、一翼に43枚ある羽根を、宝石をイメージしてデザインした。川里さんは「新型コロナで皆さんが憂鬱(ゆううつ)な気分になっていると思う。明るい気持ちになってもらいたい」と丁寧に彩色に取り組んだ。完成に約80時間を費やしたという。

 同感染症の拡大で一時休業した岳温泉の温泉旅館だが、あづま館で全て営業を再開したことになる。翼のボードは同館の玄関先に置かれ、ほぼ2カ月ぶりに訪れた宿泊客らを出迎えている。2人は「新型コロナをどこかに吹き飛ばしてくれれば」と願い、ボードの前で撮影した写真をインスタグラムなどに投稿してもらうよう呼び掛けている。