【福島】「免許証写真」背景鮮やかに ひまわり写真館オープン

 
撮影に臨む吉成さん。「お客さんの気分が上がるような写真を撮りたい」と話す

 運転免許証などに使われる証明写真を手にした時「この写真は他人に見せられないな」と思った経験がある人は多いのではないか。緊張していたり、不機嫌そうに見えていたり―。福島市泉で「ひまわり写真館」を営む吉成洋拍(ひろはく)さん(48)は、そんな悩みを吹き飛ばすような誰かに見せたくなる証明写真を撮っている。

 福島市の県立美術館近くの飯坂街道沿いの一角。美容室内を改装した写真館で、吉成さんは客を迎える。ブースには1台のカメラとパソコン、確認用のモニターのみ。「写真を撮るのに場所は関係ない。信頼関係が築ければ、居酒屋で撮ったっていいんだから」と吉成さんは笑う。8月に運転免許証を中心とした証明写真を手掛ける写真館として開業し、評判は上々だ。

 吉成さんが撮影する写真は、カラフルなことが一つの特徴。背景はピンクやオレンジ、グレーなどで、写り込んでいる人物は、緊張もなくリラックスしている。

 「免許証は、肌身離さず持ち歩く物。持ち歩くなら気分が上がるものがいいよね」と吉成さん。客の中には、出来上がった免許証を見せに来てくれる人もいるという。「『死んでも免許証は見せない』と言っていたお客さんがうれしそうにお店に来てくれると、こっちもうれしくなります」と吉成さんは手応えを感じている。

 写真館を開業する原動力になったのは「人を笑顔にしたい」という思いから。構想3年でカラフルな証明写真にたどり着き、夢は全国の運転免許証をカラフルにすることだ。「免許証をきっかけとして人の笑顔を増やしていきたい」。気軽に免許証を見せ合い、笑顔と会話が弾む人たち。吉成さんはファインダー越しにその光景を想像する。

 撮影は完全予約制。ひまわり写真館(福島市泉道下19の7、電話024・563・5018)。