江戸時代の梁川の風景描写 蠣崎波響「八景図」 伊達・まちの駅に展示

 

 松前藩の筆頭家老で画人だった蠣崎波響(かきざきはきょう)の代表作「梁川八景図(複製)」が並ぶ展示会は12月末まで、伊達市梁川町のまちの駅やながわで開かれている。蠣崎が描いた作品8点から、当時の梁川の原風景を見ることができる。

 松前藩が梁川から蝦夷(えぞ)に復領して今年で200年を迎えたことを記念して、NPO法人梁川町歴史文化財保存協会の協力を得て展示している。梁川八景図は、蠣崎が国替えで一時過ごした梁川の景観を八景に描き分けた作品で、1812年に完成したとされる。

 松前藩は、1807年に江戸幕府から奥州梁川への国替えを命じられた。蠣崎ら家臣団は翌年に移ったが、藩の財政は厳しかった。蠣崎は絵画を制作して売り、藩財政に役立てたという。

 蠣崎が1821年の復領までの14年間に描いた作品数は、年間200点に及んだといわれ、梁川八景図は最大の傑作とされる。

 まちの駅やながわの佐藤芳明駅長は「梁川と松前藩の交流に理解を深めてもらいたい」と来場を呼び掛けている。開館時間は午前9時~午後6時。

 問い合わせはまちの駅やながわ(電話024・573・7235)へ。