犬へのおもてなし...一緒に泊まれる温泉ホテル、4月に土湯に開業

 
4月の開業に向け、改修工事が進められている「つちゆ温泉ホテルパラダイスヒルズウィズドッグ」

 福島市・土湯温泉で犬と泊まれる宿泊施設「つちゆ温泉ホテルパラダイスヒルズウィズドッグ」の開業が4月に計画されている。"犬へのおもてなし"を重視し、部屋で一緒に食事や温泉が楽しめる客室を設ける。土湯温泉の他の旅館と差別化を図り、首都圏などの愛犬家をターゲットに新たな顧客を呼び込む狙いだ。

 二本松市・岳温泉などでホテルパラダイスヒルズを展開するクロノスガイヤ(北海道栗山町)が、廃業した土湯温泉の旅館松雲閣の建物を昨年10月に取得し、改修工事を進めている。

 ホテルは6階建て。元々は二十数部屋の客室があったが、犬と過ごせる広い空間がある16部屋に改修した。源泉かけ流しの部屋風呂が付く。夕食と朝食は部屋食とし、犬の食事にもこだわるという。価格は1人1泊当たり3万5千円から。

 従業員として15人程度を雇用する。犬の扱いに慣れている人やペットの専門知識を持つ人を中心に採用し、愛犬家に喜ばれる独自サービスの提供を目指す。

 ホテル近くを流れる荒川沿いなど温泉街には犬の散歩ができる環境も整う。

 同社ホテル運営事業の太田敬人総支配人(49)は「土湯温泉の周りの旅館と競合しないよう、特色を出した。岳温泉でもホテルを運営しており、今後も福島県や地域を盛り上げたい」と話している。