新緑のブナ林を行く 天栄「二岐山」、3年ぶりに山開きイベント

 
新緑の中、登山を楽しんだ参加者

 天栄村の二岐(ふたまた)山(1544メートル)の山開きは29日、同村の二岐温泉模(ぶな)山荘前の広場で行われた。山開きイベントの開催は3年ぶりで、夏山シーズンの到来を心待ちにしていた大勢の登山者が訪れた。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、一昨年、昨年は安全祈願祭のみを行った。この日は、村の職員が二岐山と村のマスコットキャラクター「ふたまたぎつね」をあしらったバッジや地図を配布した。

 また、地元住民らでつくるてんえい山の会が山を案内した。

 登山客は新緑のブナ林や清流を眺めながら歩みを進めた。登山を楽しんだ栃木県矢板市の公務員斎藤典男さん(57)は「山開きと聞いて初めて登った。景色が良く、山の空気も澄んでいる」と話した。

 村によると、二岐山は積雪前の10月ごろまで安全に登れる見通し。問い合わせは村産業課(電話0248・82・2117)へ。