|
|
|
おもいでの小径(こみち)にたたずむ三方石。自然の中にロマンあふれる時代を感じさせている |
|
|
森と湖、天鏡閣の魅力 |
国指定重要文化財の天鏡閣を拠点に広がる猪苗代湖畔の森自然散策路。通称「ロイヤルコース」とも呼ばれるその散策路では、皇族方もつかの間の休息を楽しまれたのかもしれない。
天鏡閣から目指すは三方石。「おもいでの小径(こみち)」と名付けられるコースにたたずむ自然石には、天鏡閣の由来が記されている。近くには大正天皇お手植えのヒノキもあり、ロマンあふれる時代を感じさせる「ロイヤルコース」のシンボルの一つだ。
小鳥のさえずりに耳をすませながら、散策路を歩くと、松ぼっくりの芯が目立つ。「リスの食べ跡ですよ」と案内役の田島裕子さんが教えてくれた。ムササビのすむ穴やクマのつめ跡も。生物と共生する姿をそのまま映し出している。
紅葉山展望台に到着すると、高い山ではないだけに、眼下に広がる猪苗代湖には磐梯山頂からの眺めとは違った奥行きを感じさせる。
森と湖、そして天鏡閣。猪苗代の魅力を独り占めにした気分だ。
|
|
◆ メ モ ◆
|
湖畔の森クロスカントリーコースとも呼ばれる散策路。春、夏、秋の新緑や紅葉の季節はもちろん、雪の積もる冬もスノーシューでのトレッキングが可能で、四季を通じて楽しむことができるコースになっている。県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)もコースの一部。最長コースの「まきばの小径」を通れば、磐梯南ケ丘牧場まで散策できる。
【問い合わせ】天鏡閣=猪苗代町翁沢字御殿山1048の14(電話0242・65・2811)
|
|
(2010年6月17日付福島民友新聞「木曜ナビ・ほっと」掲載)
|
|
民友携帯サイト
右のコードを読み取り、表示されたURLでアクセスできます。
|
|
|
|