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清流の澄んだ水をたたえて流れ落ちる行司ケ滝。圧巻の渓谷美が散策に訪れる人たちを魅了する |
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原生林と圧巻の渓谷美 |
阿武隈山地の豊かな自然に抱かれた田村市都路町。山あいの農村地帯から高瀬川の支流をたどって山奥に入ると、県の「ふくしまの水三十選」に選ばれた清流の澄んだ水をたたえて流れ落ちるのが行司ケ滝だ。新緑と紅葉の季節には、圧巻の渓谷美が散策に訪れた人たちを魅了してやまない。
国道288号から約6キロで駐車場に到着。そこから渓流に沿って続く往復約2キロの遊歩道を歩いた。清流のせせらぎに耳を澄ますと野鳥のさえずりも耳に飛び込んでくる。ブナなどの原生林に差し込む木漏れ日の中、切り立った岩の間を進んだ。来年2月まで改修中の橋に差し掛かったところで行司ケ滝(男滝)と対になる女滝が眼下に見えた。
さらに歩を進めると、なだらかな道のりが一変。高さ約170メートルの急傾斜を下り、行司ケ滝にたどり着いた。前には水力発電施設があり、谷間にひっそりと架かる水管橋が趣深い。ここで折り返し、今度は額の汗をぬぐいながら急傾斜を登る。往復40〜50分で秘境の滝を満喫できるコースだ。
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◆ メ モ ◆
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行司ケ滝は元禄時代に相馬藩と三春藩の領境争いの行司を取った場所として名付けられたという説がある。落差は約25bあり、同じ高瀬川を二またに流れる女滝との対比で男滝とも呼ばれる。広葉樹の原生林に覆われているため、森林浴や野鳥観察には最適な環境。ヤマメやイワナなどの渓流釣り、周辺では山菜採りを楽しむことができる。
【問い合わせ】都路行政局産業建設課=田村市都路町古道字本町33の4(電話0247・75・3550)
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(2010年9月2日付福島民友新聞「木曜ナビ・ほっと」掲載)
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民友携帯サイト
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