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(2009.3.31)
     
児童に充実の英語指導 磐梯町教委など独自資料作製


児童に充実の英語指導 磐梯町教委など独自資料作製

磐梯町教育委員会などが作製した英語活動指導資料「ハロー イングリッシュ」

 磐梯町教育委員会と同町幼小中連絡協議会英語部会は、小学校学習指導要領の改定に伴い、移行措置として新年度から小学校5、6年生を対象に始まる英語活動の充実を図るための独自の指導資料「ハロー イングリッシュ」を作製した。5年前から実施している幼小中一貫教育での英語教育を発展させた形で、小学生に対する英語教育に手探り状態で臨む市町村教委などから注目を集めそうだ。

 幼少中一貫教育 実践まとめ活用
 同町は町教委での採用を含め、外国語指導助手(ALT)2人態勢で英語指導に当たっている。1幼稚園、2小学校、1中学校という規模を生かし、授業のほか、給食の時間なども児童・生徒と触れ合うなど、日常的にネーティブな英会話に接する機会をつくっている。
 幼稚園では「レッスンタイム」「ふれあいタイム」として「親しみやすい英語」を実践。小学校、中学校と学年が上がるに従って教育内容を充実させていくが、斎藤就治教育長は「リスニングとスピーキングが中心」と、書き取りではなく、児童・生徒の日常的なコミュニケーション能力の向上に主眼を置いている。
 その中で今回作製した指導資料は、これまでの一貫教育で実践してきた活動をまとめた。「身近に使える日常の単語を簡単な英会話の中で使えるようにする」(1、2年)、「日常の生活場面を設定したコミュニケーション活動を体験させる」(3年)、「正しい英語の発音を身に付ける」(4年)などの指導目標を掲げ、日常会話の能力が身に付くよう配慮している。
 高学年については、「異文化に触れ、国際感覚を養う」(5年)、「総合的コミュニケーション能力を高める」(6年)が指導目標。中学校の英語教育につながる指導を心掛けていくという。
 英語活動開始に向け、文部科学省が試作した「英語ノート」はローマ字や単語の書き取りが中心。斎藤教育長は「実践してきた一貫教育を生かし、これまで以上に子どもたちが英語に興味を持ち、国際感覚を身に付ける一助にしたい」と話している。
(2009年3月31日 福島民友NIEニュース)
 
 
 


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