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(2012.5.1)
     
復興願う思い紙面に 県小中学校新聞・PTA広報紙コンクール


復興願う思い紙面に 県小中学校新聞・PTA広報紙コンクール

学校新聞とPTA広報紙を審査する審査委員=福島民友新聞

 4月17日に開かれた「第47回県小中学校新聞・PTA広報紙コンクール」(福島民友新聞社、県PTA連合会主催)の審査会には、県内の小学校80校、中学校47校の計127校から134点の応募があった。審査の結果、最優秀3点を含む入賞作品23点を選んだ。入賞作品のうち、PTA広報紙のみ数点を全国小中学校PTA広報紙コンクールに出品する。審査長の穴沢耕二県PTA連合会調査広報部長に講評をいただいた。
 昨年度の県内各校のPTA活動は、大震災、津波、そして原発事故後の放射能の影響により、地区によっては困難を極めたことと思われます。しかし、そうした大変厳しい状況の中で、昨年度を上回る学校新聞・PTA広報紙を出品していただいた関係者の皆様に、心より感謝を申し上げます。
 いずれの作品も、各校・各PTAの皆様の復旧・復興を願う熱い思いや、制限された中にも、創意あふれる活動が伝わる作品ばかりでした。
 また、子どもたちに対する深い愛情や元気を取り戻しつつある学校の姿を保護者・地域の人に理解していただきたいという思いが伝わる作品も見られました。
 審査に当たり、全体のレイアウトおよび見出しなどの読みやすさ、主題が明確で、学校、保護者、地域との密接な連携が伝わる内容、そして、積極的な企画やアイデアが見られる企画性の三つの視点で審査させていただきました。
 審査では、生き生きとした子どもの表情を効果的に紙面に配置した作品や、子ども・保護者の意識などのアンケート調査結果を分かりやすいグラフに表し、保護者相互の共有化が図られた意欲的な作品などが高く評価されました。
 さらに、震災・原発事故の影響のため、各種行事を見直したり、工夫したりしながら取り組んでいる様子や、放射能の問題や不安、それに伴う内部被ばく・食事の問題を取り上げた企画など、今年ならではの作品も高く評価されました。
 今後は、一日も早い各地区の復興を願いながら、よりPTA活動の様子が伝わる作品、前回の踏襲ではなく、斬新な視点で構成された作品などの応募を期待いたします。
白河二小の「はちのす」 信陵中の「信陵」 翁島小の「翁島小学校だより」
白河二小の「はちのす」 信陵中の「信陵」 翁島小の「翁島小学校だより」
PTA広報紙の部・最優秀
 ◇「はちのす」 《白河市立白河第二小学校》
 昨年度に引き続き、最優秀賞受賞です。今回も、子どもたちへの愛情が感じられる表情豊かな写真を、ダイナミックかつ繊細に配置し、レイアウトの質の高さが目を引きます。
 文章も簡潔で、一気に読める広報紙になっています。子ども、保護者、教職員の思いが伝わるコメントも広く掲載され、参加型の紙面づくりになっています。

 ◇「信陵」 《福島市立信陵中学校》
 「記録する」「伝える」「啓発する」の3要素がしっかり押さえられた作品です。
 また、今日的な課題である放射能対策に保護者の立場から取り組み、アンケートで紹介するなど、情報の共有化に努める姿がよく伝わります。カラーの図表も効果的で、卒業特集も変化に富み、目を引きます。

学校新聞の部・最優秀
 ◇「翁島小学校だより」 《猪苗代町立翁島小学校》
 月1回のペースで発行している学校便りは、A4判3〜4ページに図表、写真を効果的に配し、学校行事での生き生きとした子どもたちの表情や、保護者・地域の人々との触れ合いの様子が十分読者に伝わる親しみやすい内容です。
 中でも、野口英世博士の母校としての誇りが、各紙面から伝わってきます。紙面トップの巻頭言も、温かみがあり、分かりやすい文章になっています。
(2012年5月1日 福島民友・NIEニュース)
 
 
 


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