minyu-net

 
ホーム 県内ニュース スポーツ 連載 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
NIE TOP
NIE 教育に新聞を
     
あふれる元気と愛情 県小中学校新聞・PTA広報紙コンクール


あふれる元気と愛情 県小中学校新聞・PTA広報紙コンクール

学校新聞とPTA広報紙を審査する審査員=福島民友新聞社

 先月18日に開かれた「第48回県小中学校新聞・PTA広報紙コンクール」(福島民友新聞社、県PTA連合会主催)の審査会には、県内の小学校84校、中学校38校、特別支援学校2校から、PTA広報紙に114点、学校新聞に10点の計124点の応募があった。審査の結果、最優秀3点を含む入賞作品23点を選んだ。入賞作品のうち、PTA広報紙の数点を全国小中学校PTA広報紙コンクールに出品する。審査長の穴沢耕二県PTA連合会調査広報部長に講評を寄せていただいた。

 【全体講評】昨年度は、未曽有の大震災、津波そして原発事故からの「復興元年の年」であり、各学校やPTAは「学校は復興の最大の拠点」の思いでさまざまな活動に取り組まれたことと思います。しかし、いまだに授業を再開できない小中学校があるなど、まだまだ厳しい状況の中、今回、PTA広報紙・学校新聞を出品いただいた関係者の皆さまには心より感謝申し上げます。
 これまでの皆さまのご努力に敬意を表し、古内利勝県PTA連合会事務局長、桜井健二福島民友新聞社事業局長ら計6人の審査員を代表して講評を述べたいと思います。
 出品されたいずれの作品も、各学校やPTAの皆さまの復興を願う熱い思いが伝わるものばかりでした。子どもたちに対する深い愛情が感じられ、笑顔や元気あふれる姿を、保護者、地域の方に理解していただきたいという思いが伝わる作品が多数見られました。
 審査に当たり、〈1〉全体のレイアウトおよび見出しなどの読みやすさ〈2〉主題が明確で、学校、保護者、地域との密接な連携が伝わる内容〈3〉積極的な企画やアイデアが見られる企画性―の三つの視点で審査させていただきました。
 審査では、真剣なまなざしで活動する子どもたちの姿や豊かな表情を効果的に紙面に配置した作品、子ども、保護者の思いをアンケート調査し、保護者相互の共有化が図られた意欲的な作品などが高く評価されました。
 さらに、震災・原発事故後の各種行事を見直したり工夫したりしながら取り組んでいる様子や、子どもたちの今日的な課題を取り上げた作品も高評価を受けました。
 今後は、前年度踏襲でなく、新たな視点で構成された作品や、児童、生徒、保護者の思いがより鮮明に伝わる作品、地域との確かな絆や連携を期待させる作品などの応募を期待しています。
白河二小の「はちのす」 渡利小の「和多里」 内川小の「内川」
白河二小の「はちのす」 渡利小の「和多里」 内川小の「内川」
PTA広報紙の部・最優秀
 ◇「はちのす」 《白河市立白河第二小学校》
 一昨年度から3年連続の最優秀賞受賞です。今回もモノクロとカラーの紙面構成に工夫が見られました。特に、子どもたちや教師の表情豊かな写真が絶妙に配置された表紙など、レイアウトの質の高さが目を引きました。また、親しみの持てる記事構成になっており、情報量も豊富で、引き込まれるように読み進めることができました。

 ◇「和多里」 《福島市立渡利小学校》
 各号でテーマを明確にした特集を組み、保護者からのアンケート結果をグラフやQ・A形式で分かりやすく紹介するなど、情報の共有化に努める姿がよく伝わりました。特に、難しい放射能の問題に正面から向き合い、これからのことを共に考えようとする姿勢が高く評価されました。また、カラーの表紙の紙面構成にも工夫が見られました。

学校新聞の部・最優秀
 ◇「内川」 《東白川郡矢祭町立内川小学校》
 小規模校の良さが生かされ、子どもたちや先生方の思いを、写真や文章で丁寧に伝え、紙面構成にも工夫が見られました。さらに、学校行事などを分かりやすく紹介するだけでなく、その目的や意義まできめ細かに記述されていました。また、金星の太陽面通過の写真撮影成功の記事など、他に見られない企画力が高く評価されました。
(2013年5月14日 福島民友・NIEニュース)
 
 
 


福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
個人情報の取り扱いについてリンクの設定について著作権について

国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN