題材多彩に情熱注ぐ

　絵画やイラストなど、絵を中心とした作品制作に情熱を注ぐ生徒が集う坂下高の美術部。
　現在、部員は１８人。活動は平日の放課後、午後４時ごろから同５時３０分ごろまで。毎日授業が終わると早速、美術室で自らの作品に黙々と向かう部員らの姿が見られる。
　部員らは会津地区高校美術展や、県高校美術展、会津坂下町主催の高校生美術展など多くの展覧会に積極的に出品。今年は、７月４日に同町で開催される青年会議所の「第４０回福島ブロック会員大会」での大会旗の制作に協力。主管となる会津坂下青年会議所から依頼を受け、完成に向けて日々、制作に励んでいる。
　指導するのは、美術を担当している渡部亮教諭。「生徒の取り組みに制限を設けず、好きなことをとことんやらせてあげたい」と、生徒の個性を尊重するよう努めている。また、油絵や水彩画のほか、イラストやアニメを好んで描く生徒も多く、「絵の基本を指導しながらも、どんなジャンルの絵でも、生徒が一生懸命表現することを妨げないように心掛けている」という。
　個性豊かな部員たちをまとめ上げるのは部長の本田理沙さん（３年）。「オリジナルキャラクターを描く部員もいて、みんな自由に楽しく活動している」と話す。

　上下関係がなく仲良し
　部長の本田理沙さん　部内は、上下関係がなく、みんな仲良し。マンガ家や美術大を志望する部員もいる。個々の表現能力の向上を目標に、和気あいあいとした雰囲気で、創作活動できるよう努めたい。