minyu-net

 
連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
虫の目探検TOP
ふくしま虫の目探検隊
08.02.28
85
フユシャク
フユシャク

林の中の案内板に溶け込むように止まるクロバネフユシャク。前羽の長さは2センチ弱=福島市小鳥の森

寒い冬に現れ活動するガ
 多くの昆虫が春から秋にかけて活動し、冬は休眠状態になるのに対してフユシャクと呼ばれるガは、寒い冬に成虫が出現して繁殖活動するという珍しい生態を持つ。

 フユシャクの仲間は、シャクガ科に属するガで日本では30種以上が知られる。幼虫はいわゆる尺取り虫。長さを測るように進む幼虫はユーモラスで親しまれているが、成虫は小さく目立たない地味なガだ。

 雌は、羽が退化し飛ぶことができない。体の表面積が大きくなると体温が奪われるため、羽を退化させたと考えられている。雄はフェロモンを頼りに雌を探し出し、交尾するとその短い生涯を終える。

(写真と文・矢内靖史カメラマン)
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
個人情報の取り扱いについてリンクの設定について著作権について

国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN