いわきサンシャインマラソン、きょう5年ぶり号砲

 
レースでの健闘を誓い乾杯する参加ランナーら=25日午後、いわき市

 日本陸連公認フルマラソン大会の第14回いわきサンシャインマラソンは26日に、いわき市で行われる。降雪や新型コロナウイルス感染拡大の影響による中止を経て5年ぶりの開催。大会に先立ち25日、同市のいわきワシントンホテルでウエルカムパーティーが開かれ、県内外から集まったランナーが交流した。

 約300人が出席。大会会長の内田広之市長が「皆さんの力強い走りが復興の後押しになる。市民も沿道からおもてなしの気持ちで応援する」と歓迎した。アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんと、東洋大時代に箱根駅伝で活躍したいわき市出身の柏原竜二さん(いわき総合高卒)らゲストランナーもエールを送った。福島民友新聞社から中川俊哉社長が出席した。

 大会は実行委と福島陸上競技協会の主催、いわき市、市教委、市体育協会、福島民友新聞社、読売新聞社の共催。北海道から沖縄まで42都道府県から7182人がエントリーした。フルマラソンは午前9時にいわき陸上競技場をスタートし、小名浜港アクアマリンパークにゴールする。

 「やっと走れる」喜び

 いわき市を舞台に5年ぶりに行われる第14回いわきサンシャインマラソン。大会前日の25日は市内各所で関連イベントが開かれ、開催を待ちわびたランナーや市民らが、大会当日に向けて気持ちを高めた。

 ウエルカムパーティーでは、出場するランナーが目標タイムなどを語り合い、交流を深めた。仙台市の会社員青田直広さん(62)は第1回から欠かさず出場しており「ようやく開催される。目標はフルマラソンを4時間切りで完走」と声を弾ませた。

 横浜市の派遣社員山中直子さん(48)は夫と2人で出場する。全国各地のマラソン大会に出場しているが、いわきサンシャインマラソンは初出場だ。「やっと参加できてうれしい。マラソンを頑張って、福島のおいしい日本酒を飲んで帰りたい」と笑顔を見せた。

 出場者にエールを送ったゲストランナーで、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさんは「江名港の景色と大漁旗の応援が楽しみ」と語った。同じくゲストランナーで、箱根駅伝で活躍した柏原竜二さん(いわき総合高卒)は「最後まで笑顔で走り抜けてほしい」と願った。

 選手宣誓では、人気ユーチューバーのTKDさん、YOSHIKIさん(いわき市出身)が力強く宣誓し、会場を盛り上げた。