子ども支援活動後押し 民友愛の事業団、福島県5団体に助成金

 
助成金を受けた(左から)斉藤代表、加藤代表幹事、真田代表、菊地代表

 福島民友愛の事業団は13日、福島市の福島民友新聞社で社会福祉推進事業助成金の贈呈式を行い、子ども食堂などを運営する県内の5団体に各20万円、計100万円を助成した。

 中川俊哉理事長(福島民友新聞社社長)が各団体の代表者に目録を手渡し「助け合いの絆、善意の絆を広げていくことが大切。今後もいろいろな場面で、一緒に手を携えて進んでいきたい」とあいさつした。

 その後、各代表者による活動報告が行われた。このうち、食を通じた交流の場を提供している「いなわしろ地域食堂まんまる」(猪苗代町)の斉藤元康代表は「目の前の課題一つ一つに対応できるように考えながら活動してきた。助成金を活用して地域がさらに元気になるような活動を行っていく」と謝辞を述べた。

 SPPOG(スポッグ)の加藤康明代表幹事、ぱすかるキッズクラブの真田規行代表、こども食堂アンブレラの菊地将兵代表も出席した。

 ▽助成5団体

 「ちいき食堂」を開設

 【いなわしろ地域食堂まんまる(猪苗代町)】2021年に設立し、「ちいきの支えあいの拠点」を目指して活動している。月2回の「ちいき食堂」や毎月18日に行っているフードドライブを通じて、子どもから大人まで多くの人が交流する場を提供している。

 子育て世代に宅食事業

 【SPPOG(会津坂下町)】生まれた環境で子どもの未来が左右されない地域社会の実現のため、20年に設立。21年2月、7月、12月の長期休みに、弁当引換券の配布事業を展開した。現在は、支援が必要な子育て世代に食材を提供する宅食事業を展開している。

 土曜日に無料学習会

 【ぱすかるキッズクラブ(福島市)】子どもたちに食事や居場所を提供しようと21年に設立した。月1回、土曜日に無料学習会を開き、地域の子どもたちと勉強や遊びを通じて交流している。食事や食材の提供も行っている。

 リラックスの場提供

 【こども食堂アンブレラ(相馬市)】昨年設立。食事の提供や子どもの遊び場、リラックスの場を提供することを目的に活動し、昨年10月に活動場所となる一軒家を購入。毎月第4土曜日に開設する子ども食堂では、昼と夜の2部に分け、食卓を囲んでいる。

 食材の無料提供実施

 【NPO法人レインボー88(郡山市)】21年に設立した。毎月第3火曜日に開設する子ども食堂では、子どもがいるスタッフが作った彩り豊かな食事を提供している。毎週土曜日には、食材の無料提供を実施している。