「トクリュウ」２人、詐欺と窃盗認める　福島地裁で初公判

　匿名・流動型犯罪グループ（通称・トクリュウ）とみられる福島市の男らが「なりすまし詐欺」で逮捕された事件で、詐欺などの罪に問われた、いずれも福島市、会社役員の男（４５）と飲食店経営の男（４１）の両被告の初公判は２５日、福島地裁（島田環裁判官）で開かれた。詐欺と窃盗、窃盗未遂などの罪について審理し、両被告は起訴内容を認めた。

　検察側は冒頭陳述で、会社役員の男が３月下旬～４月上旬ごろ、立場が上位の人物から秘匿性の高い通信アプリで詐欺の実行役２人を探すよう指示され、飲食店経営の男に依頼したと説明。飲食店経営の男は自身の経営する飲食店で手伝いをさせていた少年２人を、会社役員の男に紹介したと指摘した。

　次回は、１０月１６日午後３時半から、被告人質問などを行う。