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小峰城跡の清水門、完成は26年度末に 水路跡出土、調査で延期

2025/09/29 09:05

神事を行う鈴木市長(右)ら

 福島県白河市の国史跡小峰城跡で復元を進めている清水門の上棟式が28日、現地で行われ、関係者が工事期間中の安全を祈願した。基礎工事前の発掘調査が延長となった影響で工期が延び、完成は本年度末から2026年度末に遅れる見込み。

 市によると、発掘調査では江戸時代の水路跡や昭和時代の水道管などが見つかった。排水用として使われていたといい、内容を記録するため発掘調査の期間を延長。その後の工事がずれ込み、工期が1年ほど延びた。市は開会中の9月議会に工期延期に関する議案を提出し、10月2日の最終本会議で可決される見通し。

 上棟式では神事の後、鈴木和夫市長が「工事が進み、完成を心待ちにしている」と述べた。清水門は高さ約11メートル、間口約14メートル。城内で最大規模のやぐら門とされ、戊辰戦争時になくなったとみられる。1800年初期に作製された小峰城の実測図「白河城御櫓(おやぐら)絵図」と、発掘調査の礎石の位置を基に、復元工事を進めている。

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