2021年に札幌市立中1年の女子生徒がいじめを受け自殺したのは学校側が対応を怠ったためだとして、両親が市に計約6480万円の損害賠償を求めた訴訟で、原告側は16日、札幌地裁の和解勧告に応じると発表した。いじめ防止措置が不十分だったとして市が6千万円を支払う内容。市もすでに応じる方針を示しており、和解が成立する見通しとなった。
和解勧告は4月。両親はコメントを発表し「娘を死に追い込んだ責任を自覚し、二度と同じことが起きないように対策してほしい」などと訴えた。
訴状によると、女子生徒は市立小5年の頃からいじめを受けていたが担任らは適切な対応を取らず、中学校への引き継ぎもしなかった。