山梨県は5日、富士山の麓と5合目を結ぶ新交通システム「富士トラム」に関する調査結果を公表した。レール不要のゴム製タイヤで走行するため、次世代型路面電車(LRT)に比べて導入コストを5割以上減らせ、バスと比較しても輸送力が高いとして「磁気マーカーで誘導する方式が優位と判断」としている。
県は将来的に、甲府市に設置を予定しているリニアの山梨県駅(仮称)まで延伸させ、交通網を整備したい考えという。
調査結果によると、LRTは軌道が必要で導入コストを1340億円と試算したが、富士トラムは618億円。輸送力も富士トラムが1編成で120座席とし、連節バスは33~58座席にとどまる。