東京地裁が解散命令を出した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者を両親に持つ30代男性が、教団側から与えられた本名は苦痛だとして求めていた氏名変更の申し立てについて、東京高裁が抗告を許可しない決定をしたことが6日、分かった。決定は5月30日付。
男性は野浪行彦さん=通称、東京都杉並区=で、氏も名も教団と関わりが深いとして昨年10月に東京家裁に変更を申し立てたが、2月に却下され、即時抗告。高裁から4月に棄却されたため、許可抗告を申し立てていた。
野浪さんは「他の2世の人権にも関わる問題だが、私自身の無力を申し訳なく思う」とするコメントを出した。