大阪府枚方市の田んぼから収穫前の稲が刈り取られ、持ち去られていたことが26日、枚方署への取材で分かった。範囲はコメ約450キロ分に相当するとみられる。窃盗容疑で捜査していたところ、田んぼを借りていた建設会社側が刈り取っていたと判明した。所有者の男性は被害届を取り下げる方針。
署によると、男性は貸した範囲を誤認して稲を植えていた。会社側は文化財調査に絡む作業で「生育が悪く、農作物だとは認識していなかった」と説明。借りていた範囲を巡る双方の主張に食い違いがあるという。
男性は17日朝、田んぼの様子を見に訪れた際、稲が刈り取られていることに気付き通報した。