SNSの情報、誰の発信?

 

 原発事故や放射線に関することについて、これまでさまざまなメディアでの発信が行われました。テレビや新聞・雑誌、インターネットやSNS(会員制交流サイト)など、それぞれのメディアは、情報の発信について長所と短所を持っています。それらメディアの特徴を知ることは、さまざまに飛び交う情報をしっかりそしゃくして前に進むために重要です。

 インフルエンサーという言葉があります。インフルエンスとは「影響」という意味で、簡単には有名な人、影響力を持つ人といった意味になります。テレビで、有名な人が出てきて何か自分の趣味を紹介し、その後に関連する物品がスーパーで売り切れるといったことは聞いたことがあると思います。

 そういったインフルエンサーの影響は、インターネットやSNSでも大きいです。震災後のとあるSNS内での放射線に関わる情報は、ごく限られた少数のインフルエンサーが発信する情報が、繰り返し共有されていたことが分かっています。

 SNSでは世界中の誰とでも自由にネット上でやりとりできる一方、知らず知らずのうちに、私たちの触れる情報の多くがごく一部のインフルエンサーの発信となりやすいことにも注意が必要です。