子どもの心の健康調べる

 

 県民健康調査の一つである「こころの健康度・生活習慣に関する調査」では、不安やストレスに重点を置き、現状の調査と電話などによる支援が行われています。精神的な健康度を知るために、成人の方には気分の落ち込みなどに関する六つの質問に答えていただき、うつ病や不安障害といった状態にないかが毎年調べられてきました。

 同様に、4歳以上のお子さんに対しては、子どもの情緒と行動に関する25項目のアンケートを行い、それぞれ過去半年間にどれくらい当てはまるかを同居する方に回答していただいています。

 このアンケートは、子どものメンタルヘルス全般をカバーできるように英国で開発され、信頼性と妥当性の検証が積み重ねられたものです。今では世界各国で用いられ、子どもの保護者だけではなく、学校の先生などに答えていただくこともあります。当てはまる項目が多い場合、専門的な支援が必要と考えられています。

 その結果、支援が必要と思われる子どもの割合は、2011(平成23)年度はどの年代でも高く、とりわけ4歳から6歳は24%強と高い値になりました。その後どの年代においてもその割合は減少し、18年度には、4歳から6歳に関しては、震災や原発事故以前に報告されている数字と変わりがない状況となりました。