高いボール奪取能力と豊富なスタミナが光るルーキー。開幕から２試合連続でフル出場し、存在感を示した。「対人の守備は通用していると思う。攻撃の組み立てをもっと改善したい。早く判断すれば、相手が嫌がるプレーも増えるはず」とレベルアップを誓う。

　本職はボランチだがサイドでもプレーができ、現在は「人生で初めて」というセンターバックに挑戦中だ。その対応力の高さに田村雄三監督も「チームに一人はいてほしい選手」と信頼を寄せる。

　日本人の父と、ブラジルと日本のハーフである母の間に生まれた。愛称の「ブル」はミドルネームの「ブルーノ」が由来だ。両親がともにブラジル育ちのため、サッカーが日常にあった。

　「日本での相撲のような感じでブラジル代表の試合を見ていた」。小学生の頃には、ブラジルで流行したネイマールのモヒカンヘアをまねていたという。

　いわきに入団し、いわき市での生活に慣れている途中だが、「落ち着いてきたら釣りがしてみたい」と話す。同じく釣り好きのチームメートであるＤＦ石田侑資との「ゆうすけコンビ」で海釣りに出かけたいという。