大倉社長コラム〈68〉WALK TO THE DREAM アスリートサミット
◆いわきスポーツクラブ・大倉智社長
◆体づくり、メンタル左右
先日、ドームの「アンダーアーマーアスリートサミット」の動画配信にスタッフと共に出演した。テーマは「メンタルの重要性」で、それぞれが現役時代の体験談を交えながらチームの運営や選手への指導法などを語った。
メンタルは「弱い」のが前提で、何を持って「強い」とするのか。さらにメンタルをどうコントロールするのか、それができる選手はどういう状態か。動画配信終了後もこのテーマについてスタッフと議論した。
そこで一つの結論にたどりついたのは、体作りをちゃんとしないといけない、体が弱いとメンタルにも影響を及ぼすということ。それはわれわれが取り組む「フィジカルスタンダードを変える」につながる。よく「心・技・体」と言うが、体をつくる、体力を付けることで自信につながり、メンタルがコントロールできる。さらにそこから、いわゆる「フローに入る」「無心になる」という領域へと入るのだろう。
また、生まれ育った環境にも左右される。高校1年と3年、大学1年と4年は体力差は大きい。1年生は(上級生と)ぶつかるのが怖いから逃げる。それを「メンタルが弱い」と言ってよいのか。体ができていないから(当たりに)いけない。決して「メンタルが弱いから」ではない、というところを指導者が見なければならない。だから育成段階の指導が大切になる。
体をつくるというのは、選手だけのことではなく一般の人にもいえることだ。食事に気を付けたり、運動することで自信がつき、仕事にもつながる。スポーツができることで学校が楽しくなる、勉強もできるといった研究結果もあるという。今回のアスリートサミットを通して、人間が生きる上で体は大事だということを改めて気付かされた。
おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、2015年12月から現職。51歳。
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