好調同士の一戦、いわきvs磐田 攻撃的な守備で強豪に挑む

 
「いわきらしく速いテンポでガンガン行きたい」と意気込むDF遠藤(左)=26日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは29日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でジュビロ磐田と対戦する。いわきの通算成績は8勝7分け12敗で、順位は22チーム中17位。磐田は13勝9分け5敗の2位。午後6時開始予定。

 好調同士の一戦だ。いわきは直近7試合を4勝3分けの無敗。磐田は直近9試合を6勝3分けの無敗で波に乗っている。前回は1―1の引き分け。いわきは終盤に先制点を許したが、CKからDF遠藤凌の得点により土壇場で追い付いた。

 前回対戦では自陣で守る時間が長かったいわきだが、現在は攻撃的な守備を武器としている。前回対戦とは違った展開が予想される。いわきの田村雄三監督は「ジュビロのテンポにはまらず、いわきのテンポでサッカーをすることが大切になる」と意気込みを語る。

 複数のシステムを使い分け

 前節は今季初の3バックで強敵大分を封じ込め、勝利したいわき。およそ1週間という短い準備期間にもかかわらず、選手は新システムへの対応を見せた。戦術対応力に自信を深めたチームは今後、相手の良さを消しつつ「調子の良い選手を生かす」(田村監督)ため、複数のシステムを使い分ける構えだ。

 次戦の相手磐田について「内側へ切り込んでからのクロスが多い」と語った田村監督。今週の公開練習ではサイドの選手に切り込ませない守備練習を数パターン行い、選手に対磐田の意識を植え付けた。

 磐田はJ1で年間優勝3回を誇る古豪にして強豪。高まりつつある戦術対応力を測るには、これ以上ない相手だろう。DF遠藤凌も「磐田は大分戦での戦い方を見て(いわきを)研究してくる。逆手を取ってくる、経験のある選手が多くいる」と気を引き締める。

 ただシステムや戦術が変わっても、見せたいサッカーは変わらない。遠藤は「磐田のリズムで試合をつくらせない。いわきらしく速いテンポでガンガン行けば、相手も対応できない」と力を込めた。(小磯佑輔)

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