強力FWを抑え込め いわきFC、6日にアウェーで長崎戦
サッカーJ2のいわきFCは6日、アウェーのトランスコスモススタジアム長崎(長崎県諫早市)で、V・ファーレン長崎と対戦する。いわきの通算成績は8勝7分け13敗で、順位は22チーム中18位。長崎は13勝6分け9敗で6位。午後6時開始予定。
有田、ゴール狙う意識から
いわきは攻撃面が課題になっていて、得点力を高めることが求められている。加えて、4月29日の第12節で長崎と対戦した際に決勝点を挙げた長崎のFWフアンマは現在16得点を記録し、得点ランキングトップをひた走る。長崎で最も注意が必要な選手だ。
いわきの田村雄三監督は「どうやって良いロングボールを蹴らせないようにするか。(ボールの)奪いどころを共有したい。DFはフアンマを怖がって下がってはいけない」と試合を見据えた。
長崎戦を前にした2日の練習で、田村雄三監督の声が練習場に響く。「シュート!シュート!優先順位を間違えるな」。練習ではゴール前を想定したメニューが多く組まれ、選手は積極的にシュートを打つ意識を再確認した。
前節の磐田戦は21本のシュートを放ったが、無得点で敗れた。その反省を踏まえ、田村監督は「きれいに崩してシュートを打てることはほとんどない。意識から高め、崩しの選択肢も増やしていきたい」と改善を図る。
中でもFW有田稜は人一倍の危機感を持つ。前節で放ったシュートは1本のみで、ゴール前で判断に迷う時もあった。「シュートの意識が低く、FWとしては良くない試合だった」と反省する有田。「一試合で最低でも3本くらいはシュートを打たないといけない」と戒める。
シーズンは3分の2を消化し、終盤戦に突入する。前節のような「もったいない」試合を減らせるかどうかは、いわきの最終順位を左右することになる。有田は「最近はいわきのサッカーができている」と手応えを語りつつ、気を引き締めた。「(J3の)降格圏はすぐそこ。気を抜ける試合は一試合もない」(小磯佑輔)
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