有馬の活躍、浮沈のカギ いわきFC、13日にホームで甲府戦

 
今季初ゴールを狙うFW有馬=9日、いわきグリーンフィールド

 サッカーJ2いわきFCは13日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でヴァンフォーレ甲府と対戦する。いわきは8勝8分け13敗で22チーム中17位。甲府は14勝4分け11敗で6位。午後6時開始予定。

 いわきは前節、得点ランキングトップタイのFWフアンマ擁する長崎に得点を許さなかった。攻撃面では2試合連続の無得点に終わったが、田村雄三監督は「シュートを打つ意識が高まっている。練習の成果が出ている」と手応えを語る。

 甲府と前回対戦した際は0―1で敗れた。前半31分、DF遠藤凌が相手の決定機をファウルで阻止したとして一発退場となったのが響き、防戦一方だった。甲府のキーマンは39歳のベテランFWウタカ。田村監督は「(ウタカは)技術があり、連係もうまく、決定的な仕事ができる」と警戒した。

 今季初ゴール狙う

 いわきのエースナンバー「10」がピッチに帰ってきた。FW有馬幸太郎は全治約3カ月の大けがを乗り越え、前節長崎戦で先発出場。プレーしたのは54分間と短かったが、攻守に献身的な姿勢を見せた。「最低限のプレーはできた」。有馬は安堵(あんど)の表情で復帰戦を振り返った。

 4月2日の岡山戦、接触プレーで右ひざ靱帯(じんたい)を痛めた。J3だった昨年9月を最後に右ひざの故障で長く戦線から離れており、岡山戦が約半年ぶりの出場だった。余りにも早く再離脱を強いられただけに「試合に出られず、もどかしかった」とリハビリ中の複雑な胸の内を明かす。

 けがの根本的な原因とされた左右の足の筋肉バランスを整え「けがの前よりも良い状態」と本人も認めるほど。長崎戦では、いわきの一員として再びピッチに立てる喜びをかみしめた。「リハビリ中を思い出した。スタジアムの応援の声を聞いて鳥肌が立った」

 ただ、長崎戦で出せた力は「50%ぐらい」。試合勘や体力を取り戻す途上にある。「気の利いた守備を評価してもらっている。攻撃でもっと違いを出したい」と意気込む有馬。狙うは今季初ゴール。甲府戦で決めれば407日ぶりの得点となり、チームを勢いづけるのは確実だ。(小磯佑輔)

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