いわきFC、さらに上へ 一戦の重み増す、27日熊本戦
サッカーJ2のいわきFCは27日、アウェーのえがお健康スタジアム(熊本市)でロアッソ熊本と対戦する。午後7時開始予定。いわきと熊本の通算成績は、ともに8勝10分け13敗で並んでいる。得失点差でいわきが22チーム中18位、熊本が17位と競ったチーム同士の対決となる。
J3降格圏といわきの勝ち点差はわずか2で、勝利で差を広げたいところだ。勝てば12位秋田、13位藤枝の現在の勝ち点と並ぶことになり、中位に食い込める可能性もある。
前回対戦でいわきを4―0で破った熊本だが、後半戦に入ってからは10試合未勝利と不調が続いている。順位も今季折り返し時の8位から大きく後退している。熊本の強みであるパス回しを封じることができれば、いわきにも十分に勝機はありそうだ。
5試合ぶり勝利狙う
直近4試合で勝利のないいわき。いずれも上位陣との対戦だったが、ここからは中位や下位との対戦を控えており、一戦の重みはさらに増してくる。「攻撃の起点」としての役割が期待されるMF宮本英治は「勝ち点を落とすことはできない」と語気を強める。
直近の4試合は3分け1敗。技量の高いチームと互角以上の内容を見せながら、どの試合も最後の「一押し」を欠いた。「選手はいきなりうまくならないから、共通の認識を持たないといけない」と田村雄三監督。今週の公開練習では相手ゴール前での約束事を確認した。
また判断や連係のミスでカウンターを受ける回数が減っていないことから、自陣や中盤でのパス回しの改善も必要となっている。田村監督は「選手を型にはめたくない」という方針を示しており、簡単にロングボールを使わない戦い方を追い求めている状況だ。
戦術理解度が高く、攻撃のアイデアも豊富な宮本の活躍がチームの活性化には欠かせない。「もっとシンプルに攻めても良い場面はある」と宮本。宮本のプレーがいわきの攻撃を躍動させる。(小磯佑輔)
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