いわきFCにJ1ライセンス初交付 「例外規定」を利用

 

 Jリーグは26日、J2いわきFCに来季のJ1クラブライセンスを初交付したと発表した。将来的なホームスタジアムの整備をリーグと約束する「例外規定」を利用しての交付となった。

 例外規定の適用期間は今季の開幕から数えて最長で8年間。2025年6月までにスタジアム整備計画を提出し、27年6月までに着工する必要がある。これにより別の例外規定を適用でき、スタジアム完成を31年シーズンの開幕戦前日まで延長できる。

 いわきは昨季、例外規定を利用してJ2ライセンスを取得し、J2昇格を果たした。

 今回のJ1ライセンス取得により、例外規定の適用期間は変わらず、整備する必要のあるスタジアムがJ2基準からJ1基準へ変更された。

 いわきはこのほか、現在のホームスタジアムであるいわきグリーンフィールド(いわき市)に観客席を覆う屋根が不十分として、今年11月までに改善策か整備構想をリーグに提出する制裁を科された。

 いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長は「スポーツを通じて社会価値を創造するために常に上を目指すというのは自然な流れ。今回のライセンス交付をうれしく思う。これからも地に足をつけて地域のためにまい進する」とコメントした。