残留へ勢いそのまま いわきFC、8日に仙台と対戦
サッカーJ2のいわきFCは8日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市、いわきグリーンフィールド)でベガルタ仙台と対戦する。いわきと仙台の通算成績はともに11勝10分け16敗。順位は得失点差で、いわきが22チーム中18位、仙台が17位。午後2時開始予定。
今節はJ3自動降格圏の21位金沢、22位大宮がともに敗れ、いわきが勝利すれば、いわきのJ2残留が決まる。いわきと勝ち点で並ぶ仙台にとっても同じ状況だが、チームの勢いは対照的だ。後半戦16試合で勝ち点26を積み上げたいわきに対し、仙台は半分の13にとどまっている。
前節首位町田に勝利したいわきは、今季初の3連勝を狙う。田村雄三監督は「町田戦のプレーを継続できるか(が大事)。同じメニュー、同じようなテンションで試合に臨みたい」と語った。
今節の前売りチケットは完売している。当日券は販売しない。
センターバックの奮闘不可欠
いわきは今節、主力のDF遠藤凌が累積警告により出場できず、DF石田侑資も前節負傷退場し、出場が不透明になっている。手薄になったセッターバック陣の奮闘が欠かせない状況だ。そんな緊急事態の中、スタメンの筆頭候補となるのはDF江川慶城(げんき)だろう。江川は「(自分のことを)控えとは思っていない。常に試合に出る準備をしている」と語気を強める。
攻撃の組み立てが得意な遠藤に対し、江川は1対1の守備に強い。江川は「遠藤選手にしかできないことがあれば、僕にしかできないこともある。自分の良さを出していきたい」と語る。
江川はいわきがJ2で初勝利した3月の仙台戦で決勝点を挙げた。今季開幕から間もなく、J2で通用するかも分からない中での貴重なゴールに「サッカー人生の中でも大きな試合になった」という。ただ、「あの試合を最高の瞬間にしてはいけない」と意欲を燃やし、「最高の更新」を狙う。
東北勢同士の一戦を「試合が熱くなればなるほど、東北の人たちがいわきに関心を持ってくれる。そこで何を残せるのかが大事になる」と位置付ける。江川の燃えたぎる闘志がいわきを勝利に導く。(小磯佑輔)
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