主将・山下優人「勝って終わらせる」 いわきFC、最終戦は藤枝と

 
「勝ってシーズンを終わらせる」と語る山下(右)=いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは12日、アウェーの藤枝総合運動公園サッカー場(静岡県藤枝市)で藤枝MYFCとリーグ戦最終戦を戦う。いわきの通算成績は11勝11分け19敗で順位は22チーム中19位。藤枝は14勝10分け17敗で12位。午後1時開始予定。

 同じ昇格組、負けられない一戦

 前節でJ2残留を確定させたいわきが、有終の美を誓う。直近4試合は勝利から遠ざかっており、前節はホーム最終戦で白星を飾れなかった。主将の山下優人は「勝ってシーズンを終わらせる」と意気込む。

 退場や累積警告により前節を欠場した主力のDF遠藤凌とMF下田栄祐が今節は出場可能となる。「思っていた以上に出場機会を得られた。ありがたい」と今季を振り返った高卒ルーキーの下田は「今後は自分を起点にした得点をもっと生みたい。藤枝戦はどんどんトライできる」と挑戦を誓う。

 一方で、2人と入れ替わるようにMF谷村海那が累積警告で出場停止となる。このほか、けがを抱えている選手がいるといい、出場するかどうかは「コミュニケーションを重ねて決めたい」と田村雄三監督。J2残留が決まっている状況を踏まえた、控え選手の積極的な起用も考えられる。

 藤枝はリスクを恐れない攻撃的なサッカーが特徴だ。田村監督は藤枝を「前への推進力はリーグでもトップクラス」と警戒しつつ「片方のサイドへ追い込むことができれば良さは出ない」と分析した。いわきは得意のプレス守備が機能すれば主導権を握れそうだ。

 ともにJ2初挑戦、「昇格組」同士の一戦。昨季J3での戦いを含めた通算対戦成績は1勝1分け1敗。今季は開幕戦で対戦し、3失点したいわきが敗れている。山下は「同じ昇格組という意味でも、1年に2度は負けられない」と闘志を燃やした。(小磯佑輔)