課題はCBコンビ確立 いわきFCに新戦力、年代別代表の経験者多数

 

 サッカーJ2いわきFCは9日、新チームが始動する。午前9時半からいわき市のいわきFCフィールドで公開練習を行う。

 チームからは今オフに17人が抜け、15人が新加入。顔ぶれががらりと変わった29人でのスタートとなった。多くの主力が残った昨季とは異なり、今季は一からチームづくりが行われる。

 不動のセンターバック(CB)コンビを組んだDF家泉怜依と遠藤凌、複数のポジションで高い貢献度を誇ったMF宮本英治、攻撃の中心を担ったMF岩渕弘人やFW有田稜と、昨季のチームの屋台骨を担ったメンバーがいなくなった。喫緊の課題となるのは、高い連係が求められるCBコンビの確立だろう。昨季、J3でベストイレブン入りしたDF照山颯人を軸にベテランのDFパク・ジュンヨン、攻撃の組み立てにたけるDF生駒仁、いわきを知る2年目のDF速水修平らが相方争いを繰り広げそうだ。

 今回、J1から年代別日本代表の経験がある"金の卵"が数多く加入した。中でも攻撃的MFには西川潤、大迫塁とセンスあふれる逸材がそろう。フィジカルを生かすサッカーに、昨季は不足しがちだった攻撃面での創造性を加えたい。

 左サイドバック(SB)も注目の一つ。昨季はJ2千葉に移籍したDF日高大の代役が最後まで決まらず、今オフには本職の河村匠も移籍した。昨季終盤に左SBを多く務めたMF山下優人や両足でクロスが上げられるDF嵯峨理久、左利きの坂岸寛大が候補となりそうだ。(小磯佑輔)

240109spo022.jpg