ボランチ大西...高いボール奪取能力発揮 いわきFC、鹿児島キャンプ

 
ボール奪取で存在感を示した大西=鹿児島県立サッカー・ラグビー場

 新加入の大卒ルーキーが守備で存在感を示した。鹿児島県でキャンプ中のサッカーJ2いわきFCは28日、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島市)で鹿屋体育大と練習試合を行った。ボランチの大西悠介が高いボール奪取能力を発揮。相手の懐に潜り込ませるように足を出し、攻撃の芽を次々と摘み取った。「守備ではアピールできたと思う」と笑顔を見せた。

 大西は国士舘大出身。20日に行われたいわきFCU―18(18歳以下)との練習試合では3バックの一角を務めたが、大学時代の主戦場はボランチ。この日は「3・4・3」の布陣でMF鏑木瑞生とボランチコンビを組み、球際の強さや「奪いに行く・行かない」の判断力の高さを見せた。

 ただ攻撃面では改善点が見つかった。自陣でボールを奪われたプレーを反省点に挙げ、「体の向きやドリブルで前に運ぶプレーはこれから。いわきのうまい先輩たちを見て吸収したい」と意気込んだ。

 練習試合は45分を2本行い、スコアは1本目が1―3、2本目は4―1となった。田村雄三監督はこの試合、戦術の細かい指示を行わなかったが、「チームとしてやるべきことを浸透させたい」と今後の狙いを語った。(小磯佑輔)